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Filecoin SR2のSlingshot参加チームに会いに行こう
2020.12.222020年10月3日付、公式ブログから翻訳
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Slingshot終了まで約1週間となりました。これまでに370以上の参加者が、Filecoinネットワーク上に貴重なデータを保存するために125,000以上のストレージディールを行い、50万FILの報酬プールに到達まで後少しのところです。まだ登録していない方は、今からでも遅くはありません。slingshot.filecoin.io/registerで登録してください。
今週は、4つのチームに話を聞き、彼らの仕事や、どのようにしてSlingshotに関わったのか、そしてなぜ彼らがFilecoin上で構築しているのかインタビュー形式でお伝えします!
チーム「Fin-File」John_Mc氏とDaniel Kurzweil氏
・何を作っていますか?
私たちのアプリFin-FileはHackFS*の期間中の7月に開発されました。これはPython-Flaskアプリで、ユーザーが米国株や仮想通貨トップ100の価格チャートやxlxsスプレッドシートを生成することができます。私たちは、ユーザーが投資分析に使用するために、これらのデータセットを保存・取得できる金融・デジタル資産データストアにしようと取り組んでいます。
・プロジェクトの背景にあるアイデアは何ですか?
数年前に金融サービス業界で働いていたことと、仮想通貨にも携わってきたことから、機関投資家や個人投資家にとって、データを一箇所ですべて取得できるデータストアが時間の節約になり、便利であることに気付きました。
・Filecoinをどのように利用していますか?
Textile Powergate、Hub、Buckets、そしてFilecoinコミュニティの専門家の指導頂きました。その結果、構造化されたインデックス化されたファンダメンタル(トークンとプロジェクトの統計)とテクニカル(取引データとチャートデータ)のデータセットを保存することができました。データセットはホットストレージを使用しているため、素早くデータを取り出すことができます。一方で基本データはコールドストレージを活用しています。
訳注:ホットストレージは常にオンライン状態のストレージ。コールドストレージは普段はオフラインあるいは応答時間や転送速度を低下させたストレージ。
・なぜSlingshotに参加したのですか?
ユーザーエクスペリエンスを向上させるためにFin-Fileアプリの改善と、Filecoin上で構築することを純粋に楽しむためにこのコンペティションに参加しました。
・どのようなリソースが役に立ちましたか?
Andrew Hillとチームが主催するマスタークラスは、私のチーム特有の困難を解決してくれました。
・何を作っていますか?
YoloはFilecoinとIPFSを使用して、画像データセットを分散型で保存します。このデータは、機械学習や人工知能モデルの開発を支援することを目的としています。今後はPowergateを使ってOpen Images Datasetを保存する予定で、誰でも利用できる分散型データセットになるように充実させ、改善していく予定です。画像を持っているユーザーは、画像をアップロードして貢献することもできます。これらの画像が審査された後に、将来的には貢献に対するトークン報酬がある予定です。
・プロジェクトの背景にあるアイデアは何ですか?
私が以前に行ったディープラーニングを使った画像認識の研究に触発されたものです。AIモデルの発展にはトレーニング用データが鍵を握っていることがわかりましたが、今のビッグデータは、Facebook、Twitter、WeChat、Weiboなどの巨大な中央集権型テクノロジー企業の手に渡っていることがほとんどです。ユーザーは膨大な量のデータを投稿していますが、得られるリターンは非常に小さいのです。何千人もの人々によって構築された分散型の画像データセットがこのモデルを変えると信じており、Filecoinがこの変化を可能にしてくれると信じています。
・Filecoinをどのように利用していますか?
私たちのプロジェクトでは、コールドストレージとしてFilecoinネットワーク上にデータを保存しています。Filecoinネットワークからデータを取得し、そのデータをIPFS上にキャッシュしています。私たちはOpen Imagesデータセットに基づいてYoloを構築しましたが、これはすべての画像にラベルが付いています。
・なぜSlingshotに参加したのですか?
FilecoinはWeb3の次のユニコーンだと信じており、エコシステムに参加しなければ将来に関わることができないと考えています。
・あなたのプロジェクトとFilecoinの利用法を教えてください。
訳注:文章での説明が困難のため、実物を体験する事をおすすめします。
参加者がFilecoinからデータの取得と追加及びWikipediaのサブセットを活用して「知識グラフ」を共同で展開するゲームです。週末のプロジェクトなので、今のところゲームのユーザーインターフェースはまだありません。
最初は、Kiwixオフラインウィキペディアプロジェクトから「簡単な英語」wikiを、Datpediaプロジェクトのためにコンパイルしたものを保存しています。それを1個約5MBの697個のチャンクに分割しました。Webブラウザやスマホからも検索して保存できることを示すために、小さなファイルサイズを選びました。現在Filecoinに保存されているチャンク化されたファイルから任意のウェブページを取得することができます。プレイヤーが使用できるように、機能が限定されたFilecoinノードをいくつか配備する予定です。
・これまでのプロセスはどのようなものでしたか?
投資した労力のほとんどは、ネットワーク内でアクティブなマイナーを発見するためのスクリプトの開発と、アプリ内で検索できるように各チャンクの複製を十分に保存するためのスクリプトの自動化でした。私はPowergateを使っていないので、その機能を自分で構築する必要があります。
・このゲームを作ろうと思ったきっかけは何ですか?
以前、Protocol LabsのFilecoinチームでJavaScriptを介してLotus JSON-RPC APIと対話するためのLotus JSクライアントライブラリを構築していました。生のAPIを使ってWebページ内から何が可能かを示す良いデモをしたいと思っています。
私は主に経験とコミュニティのためにSlingshotに参加しています。Slingshotでアプリを試してみたいと思っている人は、このゲームを気に入って理解してくれると思います。
・あなたのプロジェクトについて教えてください。
分散型Docker Hubを使えば、IPFSやFilecoinからDockerイメージを簡単に保存、検索することができます。Powergateを搭載しており、ENSドメイン名もサポートしています。Decentralized Docker Hubは、ホットストレージにはIPFSを、コールドストレージにはFilecoinを活用しています。
私は、集中型Dockerレジストリーに代わるものが必要だと考えています。Dockerのイメージを単一の集中型ソースに頼るのはリスクが高いです。
・なぜSlingshotに参加したのですか?
Slingshotは、Filecoinメインネットの立ち上げ前に全体の流れをテストする機会です。そしてFilecoinのテストネットに保存されているDockerイメージは、Filecoinメインネットでもライブで見ることができます。メインネットの立ち上げに向けて、Filecoinのエコシステムが有用なサービスやアプリを構築しているのを見るのは良いことだと思います。
・Slingshotコミュニティ内で有益なアドバイスを見つけましたか?
オンラインセッションやコミュニティはとても役に立ちました。Textileチームは特に参考になりました。Slackグループ(#slingshot、#powergate-users、#buckets-usersなど)での議論は、私が遭遇したどんな質問にも答えてくれました。
以上4つのプロジェクトインタビューでしたが、いかがでしたでしょうか?
SR2 Slingshotは、Filecoinネットワーク上に実在し、価値があり、使用可能なデータを保存することに報酬を与える競技です。私たちは、特に大規模で文化的または科学的に価値のあるデータセットをFilecoin上に保存しているプロジェクトに刺激を受けています。そして、より多くのデータをオンボードすればするほど、より多くのFILを獲得することができます!
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