What’s FILECOIN? Filecoinとは

プリ・コンピューティング文明から、
ポスト・コンピューティング文明へ。

メインフレーム→パーソナルコンピューター→グラフィカルインタフェース→インターネット→Web→Web2.0→モバイル→ブロックチェーンと、新しいテクノロジーとともにコンピューティングは発展してきました。

今私達はまさに、Web3.0の時代に突入しようとしています。その中核をなすのが、IPFSです。IPFSにより、ブロックチェーンにデータ保存の機能が組み込まれ、Web3.0が完成することになります。

  • Web1.0

    Web1.0

    世界中の情報をWebを通じてアクセスできるようになった時代

  • Web2.0

    Web2.0

    誰もが情報を得るだけでなく情報発信できるSNSの時代

  • Web3.0

    Web3.0

    P2Pやブロックチェーンなどといったテクノロジーを活用することで特定のサーバー(中央集権)に依存しないため、情報を読み書きするだけでなく、ユーザー間で直接「信頼」を交換できる世界

元

2020年

ブロックチェーンは大きく進化を遂げ、
世界経済、インターネット社会に大きな変化をもたらします。

2020年、暗号資産が大きく変わる3つの流れ

  • デジタル人民元
    登場

  • LIBRA
    登場

  • Filecoin
    登場

紙の紙幣が急速にデジタル化し、WALLETは世界中の人々が持つ流れになり、
これからのデジタル社会はデータの安全性と情報の信頼性がキーワードになります。

IPFSとFilecoin

Protocol Labs社のJuan Benet氏が考案したのが「Interplanetary File System (IPFS)」と呼ばれるHTTPに代わる分散型のインターネットファイルシステムです。簡単に言うと、IPFSはインターネットをHTTPからP2P方式に切り替えようというものです。

Filecoinは、IPFSを利用して、ユーザー同士でストレージの貸し借りができる分散型ストレージネットワークです。その仕組みはいたってシンプルで、既存のデータセンターに加え、個人のパソコンやスマホの空き容量を提供してもらい、巨大なネットワークを構築しようという一大プロジェクトです。このネットワーク参加者に与えられる報酬がFilecoinです。

創業者 Juan Benet
スタンフォード大学(学士・修士)
Protocol Labs 創業者、CEO
Athena 創業者
StartX EIR Entrepreneur of the year
Loki Studios 共同創業者、CTO

世界中の人々がFilecoinに参加

DropboxやGoogle Driveのような既存のクラウドストレージサービスでは価格決定やファイルの検索速度などはサービス管理者に依存します。
Filecoinでは、プラットフォーム上のマーケットでの入札による市場原理を用いて、ストレージの利用価格が決定されます。
プロジェクトのゴールとしては、非中央集権なストレージ市場の確立を目指しています。
Filecoinは、2020年10月15日にメインネットが公開されました。

Protocol Labs

Protocol Labs は、Filecoin, IPFS, libp2p, IPLD, Multiformatsなど、
Web3を実現するために必要な技術のすべてをProductとして開発しているWEB3の中核を担う会社です。

  • Protocol Labs Inc.

    分散型ストレージ技術IPFSを開発したProtocol Labs, Inc.は、スタンフォード大学でコンピューターサイエンスを専攻したJuan Benet氏によって2014年5月に創業された研究機関です。YcombinatorやAngelList の創業者から出資(エクイティ)を受けています。Protocol Labs は、Filecoin, IPFS, libp2p, IPLD, Multiformatsなど、Web3を実現するために必要な技術のすべてをProductとして開発しているWEB3の中核を担う会社です。

  • IPFS(InterPlanetary File System)

    米国Protocol Lab社が提唱する従来のHTTPを補完する、P2P(ピアツーピア)分散ファイルシステムです。中央集権型のプロトコルでは、ファイルのロケーションを指定し、それを複数のサーバーを経由して閲覧します。対して、IPFSのような分散型のファイル・システムでは、コンテンツ・アドレッシング方式といい、世界中のストレージに分散化されたコンテンツを直接収集して閲覧します。

IPFSを普及させるため、参加者への報酬を与えるため暗号資産Filecoinの発行を行い、2017年7~8月にICOを実施しました。そこでは、適格投資家(一定以上の資産や収入がある投資家)のみがICOに参加可能という厳しい条件であったにもかかわらず、2,200以上の企業や個人が参加し、約2億ドル(約220億円)を調達しました。そこでは、セコイアキャピタル、ウィンクルボスキャピタル、アンドリーセン・ホロウィッツなど、著名なVCも出資しています。
Mission
私たちは、インターネットが人類にとって最も重要な技術になったと考えています。私たちは、プロトコル、システム、ツールを構築し、インターネットの仕組みを改善しています。今日、私たちは情報を保存し、検索し、移動する方法に焦点を当てています。
Work
Protocol Labsは、インターネット技術を向上させるための研究開発組織です。私たちは、インターネットが抱える大きな課題に対応できるソフトウェアシステムを構築してきました。私たちの目標は、新しい技術的なブレークスルー、素晴らしいユーザーエクスペリエンスデザイン、オープンソースのアプローチによって、これらの問題を解決することです。

分散型ストレージのメリット

  • 耐障害性

    コンテンツのハッシュ値を指定し、そのコンテンツがある場所(サーバー等)を指定しない。そのため、オリジナルのサーバーが何らかの原因でダウンしていても、同じハッシュ値(=コンテンツ)のデータを持っているどこか他の場所から同じ情報を取得することが可能になる。

  • 負荷分散

    コンテンツの場所を指定しないIPFSでは、より近いサーバから取得する。よって、一つのサーバーに負荷が集中することを防ぐことが可能になる。

  • 耐検閲性

    これまではその情報のある場所(サーバー)へのアクセスを遮断するだけで検閲が可能。IPFSは無数のサーバで保持することが可能になり、サーバーを遮断されても代理の別のサーバーから同一の情報が取得できるので、検閲を難しくする。

  • 耐改ざん性

    データのハッシュ値をキーにデータにアクセスするということはデータの改ざんを不可能にします。そのハッシュ値を比較することで容易にコンテンツの正当性を検証することが可能になる。