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Filecoin スパーク大学ハッカソン結果発表:チャレンジ1

2020.11.16

2020年9月8日付、Filecoin公式ブログから翻訳

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6月に、Filecoinがスパーク大学のハッカソンにチャレンジパートナーとして参加したというニュースをお伝えしました。このハッカソンは6月から8月にかけて開催されましたが、私たちがスポンサーとなった2つのFilecoinに焦点を当てたチャレンジのうち、最初のチャレンジの勝者を発表できることに興奮しています。この課題には次のようなコンセプトが設定されていました。

科学的またはその他の研究データをFilecoinに保存、検索、検証するためのシステムを構築してください。Filecoinには、百科事典、オープンアクセスの科学論文、クリエイティブ・コモンズのデータセット、歴史的文書、文献など、非常に重要な公的データの宝庫が保存されます。この課題では、公開データの保存、使用、配布の可能性を探ります。Filecoinのデータ整合性と検証機能を利用したり、インスピレーションのためにStarling Storageプロジェクトを参考にするとよいでしょう。

ー第3位ー
ファイルコインリサーチリポジトリチーム

第3位に選ばれたのは、Filecoin Research Repositoryのチームです。彼らのプロジェクトは、質の高い研究へのアクセスをさらに容易にすることを目指して、研究論文のための分散型リポジトリを実装しています。
またこれにより資金調達を容易にすることで、長期的な研究への障壁を下げることを目的としています。Ethereumスマートコントラクトを使って実装された彼らの分散型プラットフォーム上で、研究論文はFilecoinネットワークにアップロードされ、自由に利用できるようになります。プラットフォームに論文を公開した著者は、内蔵のクラウドソーシング機能を使って、自分の研究に興味を持つ読者から助成金を募ることができ、自身の研究を通じて世界からパトロン探すことができます。
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ー第2位ー
ファイルコインの価格設定の仕組みチーム

研究データのリポジトリとしてFilecoinネットワークを使用する際の重大な懸念事項は、データを保管するために適切なストレージマイニング業者の選択と交渉です。第2位の賞を受賞したのは、このプロセスを自動化するFilecoin Pricing Mechanism (FPM)を開発したチームです。
FPMはEthereumブロックチェーンの上にスマートコントラクトとして構築されています。このプラットフォームは、売り手に最低価格の提示を求め、買い手に最高価格の提示を求めます。希望する取引の期間などの追加の制約を考慮して、FPMは複数項目のオークションを解決し、買い手と売り手の最適な割り当てと、提案された各取引の公正な価格を導き出します。
オークションの計算はオフチェーン行われ、どのノードでも送信することができます。チームは、軽量な検証プロトコルを設計しました。これにより、他のノードが提出されたソリューションの正しさを迅速に検証したり、オンチェーンで検証できる不正行為の証明を導き出したりすることができます。
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ー第1位ー
ディープバースチーム

最後に、第1位の受賞者をご紹介します。DeepVerse!
DeepVerseチームは世界中で見られる喫緊の課題に取り組みました。プライバシーへの意識が高まりつつあり、機械学習による洞察を得ようとする世界において、被験者のデータを損なうことなく、より優れた分析ツールを共同で開発するにはどうすればよいのでしょうか?

DeepVerseは多数のブロックチェーン技術を活用して、協調性と競争力のあるプラットフォームを構築しています。これを実現するために、チームは、モデルの生成に使用したデータを共有できなくても、研究者が導き出したモデルを共有できる可能性があるという洞察を活用しました。DeepVerseは、研究者が彼らが開発した機械学習モデルをFilecoinネットワークを通じて保存と配布することが出来ます。

また、研究者が研究データを共同研究者と簡単に共有できるように、NuCypherを利用しています。この基盤の上、彼らは研究者間の競争を促進するスマートコントラクトを実装しました。研究者は与えられたデータのセットで、研究モデルのパフォーマンスの所定のレベルを達成するために互いに競争することができます。
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受賞者の皆様、おめでとうございます。Sparkハッカソンの主催者、そしてこのコンテストを可能にした世界中からの何百人もの参加者に感謝します。皆さんの創造的なアイデアがweb3を前進させ続けています。

第2回目のチャレンジの受賞者を紹介する記事にご期待ください。

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